カリカリ梅の作り方

カリカリ梅誕生の由来

 

カリカリ梅は、赤城フーズ(当時社名・赤城漬物工業株式会社)が開発した商品です。昭和44年、群馬の梅は大不作に見舞われました。翌年の春には原料不足に悩まされる事となり、たった一粒の梅すら探す事が困難という状況でした。

 

その時、社長は、フトひらめいたのです。『そうだ!農家の自家用の梅漬を集めて買い取ろう!』 さっそく群馬の山間や、果ては長野北部の農家まで、梅を集めに駆け回り、様々な種類ではありましたが、かなりの量の梅漬けを集める事ができました。

 

その梅を選別し再加工している時、やわらかい梅が当たり前の梅漬の樽の中に、3樽ほど硬い梅が混じっていたのです。 『なんだ!こんな梅。かたくて商品としては売り物にならないじゃないか。』と、その硬い梅は、そのまま倉庫の片隅に放置されたままになったのでした。

 

昭和46年・春。その放置してあった3樽の梅漬を開けてみました。すると、1年以上もたっているのに、その梅はまだ硬く、ほとんど変化していないではありませんか。当時の常識から言って、普通は生梅を塩漬けにすると、1週間もすれば柔らかくなってしまうはずでした。

 

その時、社長は大変な“不思議”を感じるとともに、子供の頃に食べた、塩漬けしたばかりで半漬かりの「カリッ、カリッ」とした梅の歯ざわりを思い出したのです。『これは面白い!商品になるかもしれないぞ!!』このひらめきが「カリカリ梅」誕生のスタートとなりました。